2011年1月12日 (水)

笹井宏之さん第二歌集『てんとろり』

笹井宏之さんの第二歌集『てんとろり』(書肆侃侃房)、いよいよ刊行です!

http://www.amazon.co.jp/dp/4863850476

第一歌集『ひとさらい』後の451首が収録されています。

 たてぶえのあたまをつよくひきぬいて木枯らしの子が恍惚となる

 風。そしてあなたがねむる数万の夜へわたしはシーツをかける

 国境のどうぶつたちを染めてゆく あれは夕日よね、夕日よね

多くの歌人たちとの交流の中から生まれた短歌が収められています。

お読みいただければ幸いです。

【初出】

「かばん」「歌クテル」「笹公人の短歌Blog」「題詠ブログ」

「ゆうなぎ手帖」「未来」「新彗星」「風通し」

「世界がやさしくあるためのメモ」「短歌」「歌壇」「佐賀新聞」

penguin

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2008年5月 2日 (金)

『雨の日の回顧展』

第七歌集『雨の日の回顧展』、5月7日刊行です。

Dali

 

  

  

  よろこびは即興にまたかなしみは細心に描くひとの心は

  弟は鏡の裏の錆をいうそれはわたしのとおい砂浜

  獏の腹裂くゆめをみたあかときは洪水のようなわたくしである

  破裂する前の頭にみちている車輌はたまらない明るさだ

  デジタルは空洞ばかりの街だろうとっぷり撓む水銀のたま

お申し込みは、短歌研究社へお願いいたします。

http://www.mmjp.or.jp/TANKAKENKYU/

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2007年12月24日 (月)

私の選ぶ今年の歌集・歌書

次の5冊を選びました。

 ・奥田亡羊『亡羊』(短歌研究社)

 ・米川千嘉子『衝立の絵の乙女』(角川書店)

 ・岡井隆『家常茶飯』(砂子屋書房)

 ・高島裕『薄明薄暮集』(ながらみ書房)

 ・大滝和子『竹とヴィーナス』(砂子屋書房)


 宛先も差出人もわからない叫びをひとつ預かっている

奥田亡羊『亡羊』より。痛ましい現代を受けとめる強烈な自我がある。


 心の闇、ではなく心は闇である人の世に咲く巨大朝顔

米川千嘉子『衝立の絵の乙女』より。無名の個人の悲哀と闇を歌う。


 わが墓はわたつみにこそあるべけれかく信じたるをとこをみなあはれ

岡井隆『家常茶飯』より。岡井は、短期間の書き下ろし歌集、過去の作品と新作を編集した歌集など、歌集の様式そのものを問いかけている。


高島は和歌の部立で意欲的に構成。日本の原像に迫る。

大滝の孤高のポエジーは健在だ。

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2007年10月 6日 (土)

思潮社現代詩文庫『塚本邦雄歌集』

現代詩文庫短歌俳句篇『塚本邦雄歌集』が刊行となった。
全歌業からの選歌集である。

本当に美しい本である。

現代詩として現代短歌を読むこと。

あるいは、現代詩の読者に、どう現代短歌が読まれるか。

現代詩文庫501番『塚本邦雄歌集』。この500番台の動きに注目したい。

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2006年7月18日 (火)

第6歌集 『環状線のモンスター』

第6歌集、『環状線のモンスター』は、角川書店から刊行。

http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_search.php?pcd=200605000220

  真夜中に剥がれる皮のなめらかに環状線を離れて迷う

生活している日常空間から、視点をほんの少しずらすことによって見えてくる恐怖や悲劇。現代に遍在する「怪物」をメロディアスな言葉に乗せて暴いていく――。

Monster   ☆

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2006年1月 5日 (木)

「短歌ヴァーサス」

「短歌ヴァーサス」8号(風媒社)で、加藤治郎特集が組まれました。
vs
 ・三枝昂之さん「軋む伝統詩、再生する短歌 ─ 加藤治郎の歌業」

 ・小林恭二さん「詠法と歌境の間で ─ 加藤治郎小論」

 ・中岡毅雄さん「新しきリアリズムの追究  ─ 『マイ・ロマンサー』連作「ハルオ3」を通して」

 ・魚村晋太郎さん「ア・スタディ・イン・エクリプスィズ ─ 日蝕研究 ─」

と重厚な論考が収められています。

加藤治郎年譜は、杉森多佳子さんが作成。

また、穂村弘さんが、連載エッセイで「全肯定の怪物」という加藤治郎論を書いてくださいました。

ぜひ、ご覧ください。感想など聞かせていただければ幸いです。

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