私の選ぶ今年の歌集・歌書
次の5冊を選びました。
・奥田亡羊『亡羊』(短歌研究社)
・米川千嘉子『衝立の絵の乙女』(角川書店)
・岡井隆『家常茶飯』(砂子屋書房)
・高島裕『薄明薄暮集』(ながらみ書房)
・大滝和子『竹とヴィーナス』(砂子屋書房)
宛先も差出人もわからない叫びをひとつ預かっている
奥田亡羊『亡羊』より。痛ましい現代を受けとめる強烈な自我がある。
心の闇、ではなく心は闇である人の世に咲く巨大朝顔
米川千嘉子『衝立の絵の乙女』より。無名の個人の悲哀と闇を歌う。
わが墓はわたつみにこそあるべけれかく信じたるをとこをみなあはれ
岡井隆『家常茶飯』より。岡井は、短期間の書き下ろし歌集、過去の作品と新作を編集した歌集など、歌集の様式そのものを問いかけている。
高島は和歌の部立で意欲的に構成。日本の原像に迫る。
大滝の孤高のポエジーは健在だ。
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