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2007年11月30日 (金)

柳澤美晴さん

「未来」彗星集の柳澤美晴さんが、本年度の歌壇賞(本阿弥書店主催)を受賞することになった。
11月26日の毎日新聞夕刊で、告知された。
受賞作タイトルは「硝子のモビール」である。

柳澤さんとの出会いは、「うたう」(短歌研究社)のコンテストで、作品のやりとりをしたことだった。柳澤さんは21歳だった。

「未来」で彗星集というぼくの選歌欄がスタートするとき、柳澤さんは参加してくれた。
それから一直線だった。紆余曲折はあったに違いないが、未来賞、短歌研究新人賞次席と、真っ直ぐに進んだ。

次席でよいのではないかと思った。短歌研究新人賞次席。経歴に書ける立派なキャリアである。
柳澤さんは、次席をよしとはしなかった。そこが凄いところだった。

柳澤さんの作品には、現代短歌の骨格がある。塚本邦雄からの摂取もある。序詞をはじめ現代短歌の修辞を縦横に操る。
その技巧の冴えをむしろ危ぶんだこともあったが、近作では、自らの生の根拠に遡るモチーフの確かさも見えてきた。
それが今回の受賞に繋がったのだろう。

おめでとう!

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